副業の確定申告はいくらから?会社員が必要になるケースとやり方をわかりやすく解説

副業の確定申告はいくらから?会社員が必要になるケースとやり方をわかりやすく解説
「副業でお金を稼いだら、確定申告をしないといけないの?」
「20万円以下なら確定申告しなくていいって本当?」
「そもそも確定申告って、何をするの?」
会社員が副業を始めると、このような疑問が出てくると思います。
確定申告と聞くと、難しい書類や計算をイメージするかもしれません。
でも、最初から難しい税金のルールを全部覚える必要はありません。
まずは、
「自分は確定申告が必要なのか?」
を確認するところから始めれば大丈夫です。
最初に結論
会社員が副業をしたからといって、全員が必ず確定申告をするわけではありません。
たとえば、1か所から給与を受け取り、その給与の全部が源泉徴収の対象となっている場合、給与所得・退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超えると、原則として確定申告が必要になります。
ただし、20万円だけですべての人を判断できるわけではありません。
ここで重要なのは、「20万円=副業で振り込まれた金額」ではないということです。
また、20万円以下でも確定申告をするケースがあります。
この記事では、会社員の副業を中心に、確定申告が必要になるケースから実際の申告方法まで、順番に説明します。
税金の専門用語も、出てきたところで簡単に説明していきます。
- そもそも確定申告とは?
- 会社員の副業は「20万円」が一つの目安
- 20万円以下なら確定申告は絶対に不要?
- 会社員でも確定申告が必要になるケース
- 副業の種類によって「所得の種類」も変わる
- 確定申告が不要になる会社員の代表例
- 確定申告が不要でも住民税の申告は確認する
- 「20万円以下なら申告しなくていい」が危険な理由
- 副業の所得は合計して考える
- 確定申告が必要か迷ったら、この順番で確認しよう
- 副業の確定申告には何が必要?まず準備するものを確認しよう
- 本業の給与は源泉徴収票で確認する
- 副業の収入はいくらあったのか整理する
- 副業で使ったお金も整理する
- 確定申告はどうやってするの?
- スマホから確定申告することもできる
- 確定申告はいつまでにすればいい?
- 確定申告したら税金はどうやって払う?
- 副業の確定申告を楽にするなら毎月少しずつ整理する
- 副業のお金の管理には会計ソフトを使う方法もある
- 副業の確定申告で初心者が間違えやすいポイント
- 確定申告の内容を間違えたらどうする?
- 確定申告を忘れていたら放置しない
- 副業の確定申告についてよくある質問(FAQ)
- まとめ|副業の確定申告は「20万円」だけで判断しない
- あわせて読みたい
- 📘エン太の副業のすゝめ【無料配布中】
そもそも確定申告とは?
まずは、「確定申告」が何なのかを知っておきましょう。
難しく考えなくても大丈夫です。
「確定申告」ってなに?
確定申告とは、簡単にいうと「1年間の所得などをもとに税金を計算し、その内容を税務署に申告する手続き」です。
基本的には、1月1日から12月31日までの1年間についてまとめます。
会社員の場合、本業の給料については会社が税金に関する手続きをしてくれることが多いため、これまで確定申告をしたことがない人もいるでしょう。
その代表的な仕組みが「年末調整」です。
「年末調整」ってなに?
会社員の給料からは、所得税などがあらかじめ差し引かれています。
ただし、毎月差し引かれた金額と、本来納める税金がぴったり同じとは限りません。
そこで会社が年末に税金を計算し、払いすぎや不足を調整する手続きが年末調整です。
本業の給料だけなら、年末調整によって税金の手続きが終わる会社員も多くいます。
ところが、副業を始めると、会社が年末調整をする本業の給与とは別に所得が発生することがあります。
そこで、自分で確定申告が必要か確認する場面が出てくるわけです。

ざっくり覚えるなら
年末調整
→ 主に会社が手続きをする
確定申告
→ 必要な場合に自分で申告する
会社員の副業は「20万円」が一つの目安
副業の確定申告について調べると、よく出てくる数字があります。
それが「20万円」です。
国税庁では、給与を1か所から受け取っていて、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合、給与所得や退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超える人などは、原則として確定申告が必要と案内しています。
ここで気をつけたいのが、
「収入20万円」ではなく「所得20万円」
という点です。
「収入」と「所得」は違う
収入は、副業で入ってきたお金。
所得は、簡単にいうと、収入から必要経費を引いたあとの金額です。
たとえば、副業の収入が30万円、必要経費が12万円なら、
30万円 − 12万円 = 所得18万円
となります。
「副業で20万円振り込まれたら確定申告」と覚えてしまうと、この部分を間違えてしまいます。

副業収入30万円でも所得が20万円以下になることがある
具体的な数字で比べてみましょう。
副業で年間30万円の収入があった会社員を例にします。
例①
副業の収入:30万円
必要経費:12万円
30万円 − 12万円 = 所得18万円
この例では、副業で30万円のお金が入ってきていますが、所得は18万円です。
では、必要経費が少なかった場合はどうでしょうか。
例②
副業の収入:30万円
必要経費:5万円
30万円 − 5万円 = 所得25万円
今度は、同じ30万円の収入でも所得が25万円になりました。
つまり、確定申告が必要か確認するときは、「副業でいくら入ってきた?」だけではなく「所得はいくら?」まで確認することが大切です。
「必要経費」ってなに?
必要経費とは、簡単にいうと副業で収入を得るために必要だった費用です。
ただし、副業をしているからといって、個人的な買い物まで自由に必要経費にできるわけではありません。
20万円以下なら確定申告は絶対に不要?
ここが、特に間違えやすいところです。
「副業所得が20万円以下なら、誰でも絶対に確定申告しなくていい」
というわけではありません。
国税庁では、給与等の収入金額が2,000万円以下で、1か所から給与を受け取り、その給与について源泉徴収や年末調整が行われる場合、給与所得・退職所得以外の所得金額の合計が20万円以下なら、原則として確定申告を要しないとしています。
しかし、これは一定の条件を満たした給与所得者についてのルールです。
「20万円以下=全員申告不要」ではありません
給与を2か所以上から受け取っている人などは、確認する条件が変わります。
また、医療費控除などを受けるために確定申告をする場合は、20万円以下の副業所得についても一緒に申告する必要があります。
医療費控除などで確定申告する場合は注意
たとえば、副業所得が15万円だったとします。
一定の条件に当てはまり、所得税について確定申告をしなくてもよいケースだったとしても、医療費控除を受けるために確定申告をすることになれば話が変わります。
この場合は、20万円以下だからといって副業所得だけを申告から外すことはできません。
「医療費控除」ってなに?
1年間に支払った医療費が一定の条件に当てはまる場合に、所得から一定額を差し引ける仕組みです。
利用するには条件があるため、「病院に行ったら必ず使える」という制度ではありません。
ここまでで覚えておきたいこと
- 会社員は年末調整だけで税金の手続きが終わることも多い
- 副業をすると自分で確定申告が必要か確認する
- 一定の会社員では「所得20万円超」が一つの基準
- 20万円は単純な副業の売上ではない
- 20万円以下でも確定申告をするケースがある
- 自分の働き方によって条件が変わる
「20万円」という数字だけを見るのではなく、自分がどの条件に当てはまっているのかを確認することが重要です。
続いて、会社員でも確定申告が必要になるケース・不要になるケースを、さらに具体的に分けて見ていきましょう。
会社員でも確定申告が必要になるケース
ここからは、もう少し具体的に「どんな会社員が確定申告をする必要があるのか」を見ていきましょう。
副業をしている会社員の場合、まず確認したいのは、本業以外にどのような所得があるかです。
代表的なケースから順番に整理します。
副業などの所得が20万円を超えている
分かりやすいのが、副業などによる所得が20万円を超えているケースです。
たとえば、1か所の会社から給与を受け取り、その給与がすべて源泉徴収の対象となっている会社員が、副業で次のような所得を得たとします。
例|副業所得が25万円
副業の収入:40万円
必要経費:15万円
40万円 − 15万円 = 所得25万円
この例では、副業の所得が20万円を超えています。
このような一定の給与所得者は、原則として確定申告が必要になります。
反対に、副業で40万円の収入があったとしても、必要経費が22万円なら所得は18万円です。
「収入が20万円を超えたか」ではなく、「所得はいくらなのか」を確認しましょう。

副業だけを見て判断しない
「所得20万円」という基準は、すべての人に同じように当てはまるわけではありません。
給与の受け取り方や本業の給与収入などによって、確定申告が必要になる条件は変わります。
給与収入が2,000万円を超えている
副業とは別に、本業の給与についても確定申告が必要になるケースがあります。
その一つが、年間の給与収入が2,000万円を超える場合です。
給与収入が2,000万円を超える人は年末調整の対象にならないため、確定申告が必要になります。
「給与収入」ってなに?
簡単にいうと、会社から受け取る給料や賞与などの合計です。
ここでいう「給与収入」と、税金を計算するときの「給与所得」は同じ意味ではありません。
副業の確定申告を調べていると20万円ばかりに目が向きますが、こうした別の条件もあります。
2か所以上から給与を受け取っている
副業といっても、働き方は人によって違います。
たとえば、本業の会社とは別の会社でアルバイトをして、そこからも「給与」としてお金を受け取っているケースです。
この場合は、Webライティングなどで報酬を受け取る副業とは確認方法が異なります。
副業のお金が「給与」の場合もある
副業だからといって、受け取ったお金がすべて雑所得になるわけではありません。
たとえば、本業とは別の会社と雇用契約を結んでアルバイトをしている場合、その給料は基本的に給与所得として扱われます。
国税庁では、2か所以上から給与を受け取っている人について、年末調整されなかった給与の収入金額と、給与所得・退職所得以外の所得金額との合計額が20万円を超える場合などを、確定申告が必要なケースとして案内しています。
つまり、
この覚え方は危険
「副業だから全部、所得20万円だけ見ればいい」
先に確認しよう
副業のお金は、
給与として受け取っている?
それとも、
自分で仕事をして報酬などを受け取っている?
まずは、受け取り方を確認しましょう。
副業の種類によって「所得の種類」も変わる
ここも確定申告で大切なポイントです。
税金では、所得をすべて同じものとして扱うわけではありません。
お金をどのような方法で得たのかによって、所得をいくつかの種類に分けます。
「所得区分」ってなに?
所得区分とは、簡単にいうと「どんな方法で得た所得なのかを種類ごとに分けること」です。
たとえば会社から受け取る給料は「給与所得」です。
副業については、その仕事の内容や実態などによって所得区分が変わることがあります。
副業でよく出てくるのが、「雑所得」と「事業所得」です。
ただし、
「会社員の副業=全部雑所得」
と決めつけることはできません。
実際の仕事の内容や活動状況などをもとに判断する必要があります。
「雑所得」ってなに?
雑所得とは、給与所得や事業所得など、ほかの所得区分に当てはまらない所得です。
国税庁は、原稿料やシェアリング・エコノミーなどによる副収入のうち、ほかの所得に当てはまらないものを例として挙げています。
所得区分によって税金の計算や取り扱いが変わることがあるため、自分の副業がどの所得になるのか分からない場合は、自己判断だけで決めないようにしましょう。
確定申告が不要になる会社員の代表例
では反対に、確定申告が不要になるケースも見てみましょう。
たとえば、
代表的な例
- 1か所の会社から給与を受け取っている
- その給与が源泉徴収の対象になっている
- 給与収入が2,000万円以下
- 給与所得・退職所得以外の所得金額の合計が20万円以下
- ほかに確定申告をする必要がない
このような一定の条件を満たす給与所得者は、所得税の確定申告をしなくてもよい場合があります。
ただし、ここで終わりではありません。
前の記事でも触れましたが、所得税の確定申告と住民税の申告は別に考える必要があります。
確定申告が不要でも住民税の申告は確認する
これは、副業初心者に特に覚えておいてほしいポイントです。
副業所得が20万円以下で、所得税の確定申告をしなくてよいケースだったとしても、住民税について申告が必要になる場合があります。

こう考えると分かりやすい
副業所得が20万円以下だった
↓
所得税の確定申告が不要か確認
↓
そこで終わらない
↓
住民税の申告が必要かも確認する
「住民税」ってなに?
住民税は、住んでいる都道府県や市区町村に納める地方税です。
所得税とは別の税金なので、所得税の確定申告が不要だからといって、住民税についても自動的に何もしなくてよいとは限りません。
住民税の具体的な申告方法については、住んでいる市区町村の公式サイトなどで確認しましょう。
なお、所得税の確定申告書を提出した場合は、その申告内容が地方公共団体へ送られるため、通常は同じ所得について改めて住民税の申告書を提出する必要はありません。
「20万円以下なら申告しなくていい」が危険な理由
ここまで読むと、なぜ「副業は20万円以下なら何もしなくていい」と覚えてはいけないのかが見えてきます。
人によって、
- 本業の給与
- 副業の種類
- 副業のお金の受け取り方
- 副業の所得
- 給与を受け取っている会社の数
- 確定申告をする別の理由
などが違うからです。
20万円は「魔法のボーダーライン」ではありません
「19万円なら何もしなくていい」「21万円なら必ず同じ手続き」という単純な話ではありません。
20万円という数字は、一定の給与所得者が所得税の確定申告を必要とするか判断するための基準の一つです。
副業の所得は合計して考える
副業を複数している人も注意しましょう。
たとえば、給与所得・退職所得以外に、次のような副業所得があったとします。
副業を2つしている例
副業Aの所得:12万円
副業Bの所得:10万円
12万円 + 10万円 = 合計22万円
「どちらも20万円以下だから大丈夫」と考えるのではありません。
20万円の判定では、対象となる所得金額を合計して確認します。
この例では、対象となる所得がこの2つだけだとすると、合計は22万円です。
副業が複数あるなら
副業Aだけを見る
副業Bだけを見る
ではなく、
対象となる所得を合計して確認する
と覚えておきましょう。
確定申告が必要か迷ったら、この順番で確認しよう
税金の説明を一度に読むと、難しく感じるかもしれません。
そこで、自分が確定申告をする必要があるのか迷ったら、まず次の順番で整理してみましょう。
確定申告を考える5ステップ
- 本業の給与収入を確認する
- 給与を何か所から受け取っているか確認する
- 副業のお金がどの所得に当たるか確認する
- 副業などの所得金額を計算する
- ほかに確定申告をする理由がないか確認する
これだけでも、「とにかく20万円だけ確認する」という状態から一歩進めます。
そして、確定申告が必要だと分かったら、次に気になるのは「何を準備すればいいの?」という点でしょう。
続いて、確定申告に必要なものと、申告までの流れをできるだけ簡単に整理していきます。
副業の確定申告には何が必要?まず準備するものを確認しよう
確定申告が必要だと分かったら、次は「何を準備すればいいの?」という疑問が出てきます。
確定申告というと、大量の書類を用意するイメージがあるかもしれません。
しかし、最初から難しく考える必要はありません。
まずは、「本業のお金」「副業で入ったお金」「副業で使ったお金」を確認できるようにするところから始めましょう。
会社員がまず確認したいもの
- 本業の給与に関する情報
- 副業の収入が分かる記録
- 副業の必要経費が分かる記録
- 領収書・レシート・利用明細など
- 利用する控除に関する書類
- マイナンバーに関する情報
実際に必要になる情報や書類は、その人の所得や申告内容によって変わります。
そのため、上の一覧は「全員がまったく同じものを用意する」という意味ではありません。
自分の申告内容に合わせて確認しましょう。
本業の給与は源泉徴収票で確認する
会社員の場合、本業の給与について確認するときに重要になるのが源泉徴収票です。
「源泉徴収票」ってなに?
源泉徴収票は、簡単にいうと「1年間に会社からいくら給与を受け取り、所得税がいくら差し引かれたか」などを確認できる書類です。
給与や所得控除など、確定申告に必要となる情報が記載されています。
会社員なら、勤務先から受け取ったことがある人も多いでしょう。
確定申告をする可能性がある場合は、なくさないように保管しておきましょう。
源泉徴収票そのものの提出は原則不要
現在は、確定申告書を提出するときに源泉徴収票を添付する必要はありません。
ただし、確定申告書を作成するときに給与などの情報が必要になるため、内容を確認できるようにしておきましょう。
副業の収入はいくらあったのか整理する
次に確認したいのが、副業で入ってきたお金です。
たとえば、Webライティングならクライアントから受け取った報酬、ブログなら広告やアフィリエイトなどから得た収入があります。
1年間でいくら収入があったのか確認できるように整理しておきましょう。
副業収入を確認できるものの例
- 銀行口座の入金履歴
- 報酬の明細
- 請求書
- ASPなどの報酬管理画面
- クラウドソーシングサービスの報酬履歴
ただし、銀行口座に振り込まれた金額だけを見れば、必ず正しい収入額が分かるとは限りません。
報酬から源泉徴収されていたり、手数料などが関係したりする場合があるためです。
利用しているサービスの報酬明細なども合わせて確認しましょう。
副業で使ったお金も整理する
収入だけでなく、副業で使ったお金も確認します。
前の記事でも説明したように、副業の内容によっては、収入を得るために必要だった費用を必要経費として計算することがあります。
たとえば、ブログを副業として運営しているなら、仕事との関係に応じて、レンタルサーバー代やドメイン代などが必要経費として考えられる場合があります。
ここで確認するのは2つ
① 副業でいくら入ってきた?
② 副業のためにいくら使った?
この2つを整理すると、所得を計算しやすくなります。
領収書や利用明細なども、あとから確認できるように整理しておきましょう。
確定申告はどうやってするの?
必要な情報を整理したら、いよいよ確定申告です。
現在は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用して申告書を作成できます。
画面の案内に沿って金額などを入力しながら、確定申告書を作成していく仕組みです。
作成した申告書は、e-Taxを利用してオンラインで提出する方法などがあります。
「e-Tax」ってなに?
e-Tax(イータックス)は、国税に関する申告や手続きなどをインターネットで行えるシステムです。
所得税の確定申告もe-Taxを利用して提出できます。
「確定申告=必ず税務署へ行かなければならない」と思っていた人もいるかもしれませんが、オンラインで手続きを進める方法があります。

確定申告の基本的な流れ
① 1年間の収入を確認する
↓
② 必要経費を整理する
↓
③ 所得を確認する
↓
④ 確定申告に必要な情報を準備する
↓
⑤ 確定申告書を作成する
↓
⑥ e-Taxなどで提出する
↓
⑦ 必要があれば税金を納付する
細かい入力項目はありますが、大きな流れで見ると、まずは「集める → 計算する → 作る → 提出する」と考えると分かりやすいでしょう。
スマホから確定申告することもできる
確定申告はパソコンだけでなく、スマートフォンから手続きを進める方法もあります。
国税庁の確定申告書等作成コーナーはスマートフォンにも対応しています。
また、マイナンバーカードと対応するスマートフォンなどを利用してe-Taxで申告する方法があります。
「マイナンバーカード方式」ってなに?
マイナンバーカードを利用して本人確認を行い、e-Taxで確定申告などの手続きをする方法です。
実際に利用するときは、対応するスマートフォンや必要な設定など、国税庁の最新案内を確認しましょう。
副業をしている会社員にとって、仕事の休みを使って税務署へ行くのが難しいこともあるでしょう。
そのような場合は、オンラインで申告できる方法があることを知っておくと便利です。
確定申告はいつまでにすればいい?
確定申告には期限があります。
副業をした年と、確定申告をする年は基本的に1年ずれます。
たとえば、
2026年に副業をした場合
2026年1月1日〜12月31日
↓
1年間の所得をまとめる
↓
2027年に2026年分の確定申告をする
2026年分の所得税等の確定申告について、国税庁が案内している申告・納付期限は2027年3月15日です。
期限の直前になってから1年間の収入や経費を整理すると、大きな負担になってしまいます。
3月になってから1年分を整理しない
「確定申告は来年だから」と放置せず、副業でお金が動いたときから記録しておきましょう。
毎月少しずつ整理しておけば、確定申告の時期になってから慌てにくくなります。
確定申告したら税金はどうやって払う?
確定申告をした結果、納める所得税がある場合は、期限までに納付します。
税金の納付方法には複数の選択肢があります。
国税庁では、振替納税やインターネットバンキング、クレジットカード納付、スマホアプリ納付など、複数の方法を案内しています。
確定申告と納税は同じではない
確定申告は、所得や税金などを申告する手続き。
納税は、計算された税金を実際に納めることです。
申告書を提出しただけで、必要な納税まで自動的にすべて完了するとは限りません。
「申告書を提出したから終わり」と思わず、納める税金がある場合は納付まで確認しましょう。
副業の確定申告を楽にするなら毎月少しずつ整理する
確定申告を大変にする原因の一つが、1年分のお金を一気に整理しようとすることです。
副業を始めたら、月に1回でもいいので収入と支出を整理する時間を作ってみましょう。
月1回やっておきたいこと
- 副業の収入を確認する
- 副業で使ったお金を確認する
- 領収書や利用明細を整理する
- 何に使ったお金なのか記録する
- 現在の所得を確認する
たとえば毎月末に10分だけ確認する、と決めておくのも一つの方法です。
副業収入がまだ少なくても、早い段階から記録する習慣を作っておけば、収入が増えたときにも対応しやすくなります。
副業のお金の管理には会計ソフトを使う方法もある
副業の収入や必要経費が増えてくると、自分だけで管理するのが大変になることがあります。
「この支払いは何だった?」
「領収書はどこに保存した?」
「確定申告のときに、1年分をまとめるのが大変……」
このような負担を減らしたい場合は、会計ソフトを利用して副業のお金を管理する方法もあります。
「会計ソフト」ってなに?
会計ソフトは、収入や支出などのお金を記録・整理するためのツールです。
確定申告に必要な情報を日頃から整理しておくことで、申告時期の負担を減らしやすくなります。
エン太メディアで、副業のお金を管理する選択肢として紹介しているのがfreee会計です。
副業を始めたばかりの段階では、必ず会計ソフトを使わなければならないわけではありません。
まずは収入と支出を記録し、取引が増えて「自分で管理するのが大変になってきた」と感じたタイミングで検討してもいいでしょう。
こんな人は会計ソフトを検討
- 副業の収入・支出が増えてきた
- 必要経費を整理するのが大変
- 確定申告の準備を少しでも楽にしたい
- 毎月のお金の流れを整理しておきたい
💰 freee会計で確定申告・会計を効率化する
副業の収入や支出が増えてきたら、確定申告の直前にまとめて整理するのではなく、日頃から記録しておくことが大切です。
会計管理の負担を減らしたい人は、freee会計も選択肢の一つとして確認してみてください。
大切なのは、会計ソフトを契約すること自体ではありません。
「いくら入って、いくら使って、所得はいくらなのか」を確認できる状態を作っておくことです。
次は、確定申告で初心者が間違えやすいポイントを整理し、FAQとまとめまで確認していきます。
副業の確定申告で初心者が間違えやすいポイント
確定申告は、難しい計算だけに注意すればいいわけではありません。
副業初心者の場合、そもそもの考え方を勘違いしてしまうことがあります。
特に注意したいポイントを確認しておきましょう。
「副業収入20万円」で判断してしまう
この記事で何度か説明してきましたが、会社員の副業でよく聞く「20万円」は、単純に振り込まれた金額を見るわけではありません。
一定の給与所得者については、給与所得・退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超えるかが、所得税の確定申告が必要か判断する基準の一つです。
間違いやすい考え方
副業で25万円入ってきた
↓
20万円を超えた!
↓
必ず確定申告
まず確認すること
副業の収入はいくら?
↓
必要経費はいくら?
↓
所得はいくら?
↓
自分が確定申告の必要な条件に当てはまるか確認
副業を複数しているのに1つずつ判断する
複数の副業をしている場合も注意が必要です。
たとえば、対象となる副業所得がそれぞれ12万円と10万円だったとします。
どちらも単独では20万円以下です。
しかし、
12万円 + 10万円 = 22万円
となります。
20万円の判定では、給与所得・退職所得以外の対象となる所得金額を合計して確認します。
必要経費なら何でも差し引けると思ってしまう
所得を計算するときに必要経費を差し引くことがあります。
だからといって、副業をしている人なら買ったものを自由に必要経費にできるわけではありません。
「副業で使ったから」で終わらせない
その支出が仕事とどのように関係しているのか確認することが大切です。
仕事とプライベートの両方で使っているものについては、全額をそのまま必要経費にできるとは限りません。
住民税を忘れてしまう
「副業所得が20万円以下だから、所得税の確定申告は不要だった」
そこで税金の確認を終わらせてしまうのも注意したいポイントです。
所得税の確定申告が不要でも、住民税について申告が必要になる場合があります。
住民税について分からない場合は、住んでいる市区町村の公式サイトや窓口で確認しましょう。
確定申告の内容を間違えたらどうする?
初めて確定申告をする人なら、
「もし入力を間違えたらどうしよう……」
と不安になるかもしれません。
確定申告は、提出後に間違いに気づいた場合でも、状況に応じて訂正するための手続きがあります。
まず重要なのが、申告期限より前に気づいたのか、申告期限を過ぎてから気づいたのかです。
申告期限内に間違いに気づいた場合
正しい内容で確定申告書を作り直し、申告期限までに改めて提出します。
では、申告期限を過ぎてから間違いに気づいた場合はどうでしょうか。
この場合は、税金を多く申告していたのか、少なく申告していたのかによって手続きが変わります。
税金を多く申告していたら?
実際より多く税金を申告していた場合などは、「更正の請求」という手続きを利用できる場合があります。
原則として、法定申告期限から5年以内に手続きを行います。
税金を少なく申告していたら?
実際より少ない税額で申告していたことに気づいた場合は、「修正申告」を行います。
気づいた場合は、できるだけ早く正しい内容に修正しましょう。
修正申告によって新たに納める税金が発生すると、延滞税などが関係する場合があります。
間違いに気づいたら、そのままにせず早めに確認しましょう。
確定申告を忘れていたら放置しない
もう一つ注意したいのが、確定申告そのものを忘れてしまった場合です。
確定申告をする必要があったのに期限を過ぎてしまった場合は、「もう遅いから何もしない」ではありません。
確定申告が必要だったことに気づいたら、できるだけ早く申告しましょう。
申告忘れに気づいたら放置しない
期限を過ぎたからといって、申告する必要そのものがなくなるわけではありません。
自分で判断できない場合は、所轄の税務署などへ確認しましょう。
副業の確定申告についてよくある質問(FAQ)
Q1. 副業で20万円稼いだら確定申告が必要ですか?
「20万円稼いだ」というだけでは判断できません。
一定の給与所得者について確定申告が必要か判断するときは、単純な副業収入ではなく、給与所得・退職所得以外の所得金額の合計を確認します。
また、給与を2か所以上から受け取っている場合などは判定方法が異なります。
Q2. 副業所得が20万円以下なら確定申告は不要ですか?
一定の条件を満たす会社員なら、所得税の確定申告が不要となる場合があります。
ただし、医療費控除などを受けるために確定申告をする場合は、20万円以下の副業所得も申告する必要があります。
また、住民税についても別に確認しましょう。
Q3. 副業でアルバイトをしている場合も20万円で判断しますか?
アルバイト先と雇用契約を結び、給料として受け取っている場合は、基本的に給与所得になります。
給与を2か所以上から受け取る場合には別の判定条件があるため、「副業だから雑所得20万円」と単純に判断しないようにしましょう。
Q4. 確定申告はスマホだけでもできますか?
国税庁の確定申告書等作成コーナーはスマートフォンに対応しています。
マイナンバーカードと対応するスマートフォンなどを利用して、e-Taxで申告する方法もあります。
実際に申告するときは、国税庁の最新の利用方法を確認してください。
Q5. 確定申告を間違えたらどうすればいいですか?
申告期限内に間違いに気づいた場合は、正しい内容で申告書を作成し直して、期限までに改めて提出します。
期限後に税額を少なく申告していた場合は修正申告、多く申告していた場合などは更正の請求という手続きがあります。
追加で納める税金や延滞税などが発生する場合もあるため、間違いに気づいたら早めに対応しましょう。
Q6. 確定申告が難しくて分からない場合はどうすればいいですか?
まずは国税庁の確定申告書等作成コーナーや公式情報を確認しましょう。
自分の所得区分や必要経費などを判断できない場合は、税務署や税理士などへ相談する方法もあります。
分からないまま自己判断するより、確認してから進めることが大切です。
まとめ|副業の確定申告は「20万円」だけで判断しない
会社員が副業を始めると、「20万円を超えたら確定申告」という言葉を目にする機会が増えます。
しかし、この記事で一番覚えておいてほしいのは、20万円という数字だけで判断しないことです。

確定申告前に確認しよう
- 本業の給与収入を確認した
- 給与を何か所から受け取っているか確認した
- 副業の収入を記録した
- 必要経費を記録した
- 副業などの所得を計算した
- 確定申告が必要な条件を確認した
- 住民税についても確認した
- 申告に必要な情報や書類を準備した
確定申告を難しくしない一番の方法は、申告時期になってから慌てて1年分のお金を調べるのではなく、副業を始めたときから収入と支出を記録しておくことです。
まずは、
収入はいくら?
必要経費はいくら?
所得はいくら?
この3つを確認できる状態を作っておきましょう。
そのうえで、自分が確定申告をする条件に当てはまっているのか確認すれば、税金の話も理解しやすくなります。
税金のルールは最新情報を確認しよう
税制や確定申告の方法は変更されることがあります。
実際に確定申告をするときは、国税庁や住んでいる自治体などの最新情報を確認してください。
自分の場合の判断が難しいときは、税務署や税理士などへ相談しましょう。
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